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自動運転システムへの取り組み|自動車メーカー別まとめ

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シネマレイ森本です。

東京モーターショー2015に行った際に『自動運転』の話題が非常に多く、各種メーカーが近い将来の実現に向けて素晴らしい夢を掲げていました。

巷では2020年の東京オリンピックまでに一部実用化が実現すると言われており、実際に内閣府も「戦略的イノベーション創造プログラム」の中で自動走行システムの研究開発計画を提示しています。

今回は主要自動車メーカーが取り組む『自動運転システム』について、その進捗状況と今後の展望などをまとめてみました。

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■トヨタ自動車株式会社





トヨタ自動車は「Mobility Teammate Concept」と称し、人とクルマが気持ちの通ったパートナーのような関係を構築することをコンセプトとしています。

Highway Teammateでは自動運転における重要なプロセスである「認知」「判断」「操作」を主眼におき、すべての人が安全で自由な移動を行えるよう、研究開発を進めていくようです。

そもそも自動運転は経済・産業競争力の強化というミッションが大きく取り上げられていますが、トヨタ自動車は「交通事故死傷者数ゼロ」への貢献とすべての人が自由に移動できる手段としてのモビリティ創出に古くから取り組んでいます。

「運転知能(Driving Intelligence)」「つながる(Driving Intelligence)」「人とクルマの協調(Interactive intelligence )」の3本柱で自動運転技術を推し進めていくようです。

参考:トヨタ自動車、2020年頃の実用化をめざした自動運転実験車を公開 | TOYOTA Global Newsroom
http://newsroom.toyota.co.jp/en/detail/9751814/

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■日産自動車株式会社





東京モーターショー2015でも注目を集めたコンセプトカー「NISSAN IDS」をベースに、日産が目指すクルマの未来を紹介しています。
具体的な例として掲げている技術は以下の4つです。

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1) TOGETHER WE SEE
カメラとレーダーの組み合わせで周囲状況の把握を行います。
現在はMOD、エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシストなどが実現しています。

2) TOGETHER WE JUDGE
周囲の状況をクルマが自ら判断します。
現在はハイビームアシストがそれに該当します。

3) TOGETHER WE CHOOSE
こちらが注目を浴びたAI搭載パネルです。タッチ操作でAIが自動運転を始めます。
現在はスマート・ルームミラーやインテリジェントパーキングアシストといった機能が実現しています。

4) TOGETHER WE ELECTRIFY
電気自動車を今後も推し進めていきます。
LEAFを始めとして日産は電気自動車開発に対して非常に力を入れています。
技術の日産と謳うように、既に実現している技術をベースにそれを強化していく動きが見て取れるかと思います。

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参考:日産|技術の日産が、人生を面白くする。
http://www.nissan.co.jp/BRAND/#top

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■BMW AG





フルモデルチェンジを発表したBMW新型7シリーズではすでに半自動運転を実現しています。
車体前方のレーダーとカメラで先行車と車線を認識し、先行車に追従走行を行います。
またRemote Control Parkingと称し、自動で車庫入れ・駐車を行う機能を搭載しており、これが実質的に自動運転を実現しているというものです。

参考:BMWも遂に半自動運転を実用化/BMW 新型 7シリーズ「740Li」試乗レ ポート/国沢光宏 【オートックワン】
http://autoc-one.jp/bmw/7_series/report-2472079/

さらにはアウディ、ダイムラーと共同でNokiaの地図事業「HERE」を買収し、自動運転車開発に対しさらなる強化を図っていく考えのようです。
自動運転車が安全で快適に走行するためには、「正確な地図情報」が必要不可欠であることから、この買収は自動運転車の開発競争でも優位に立つきっかけになるかもしれません。

参考:BMW・アウディ・ダイムラーの自動車連合がNokiaの地図事業「HERE」買収を完了させ自動運転開発へ本腰 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20151208-nokia-sell-here-car-maker/

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■メルセデス・ベンツ(Daimler AG)





東京モーターショー2015でも注目を集めた高級自動運転車「F015」が有名ですが、メルセデスの自動技術はかなり高いレベルまで開発が進んでいます。
Intelligent Driveと称し、既に下記に挙げる技術が実現しています。

参考:Intelligent S-Class|メルセデス・ベンツ日本公式サイト
http://www.mercedes-benz.jp/lp/s-class/? _ga=1.43437671.358077163.1451021189

メルセデスは自動運転社会到来に向け、次の2点を重要視しています。

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1)自動運転が実現すると自動車に対する価値観が変わる。
2)自動運転車と歩行者の対話が必要になる。

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自動運転社会の実現には技術開発はもちろんのこと、人類の価値観や社会システムが同じように発達する必要があります。
その変革はITが急速に発展した時と同じように、15年も経てば自動運転が当たり前の社会になっていると構想しているようです。

参考:ベンツが探る「本当に安全で快適な高級車」 | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/92187

『自動運転』技術は物凄いスピードで進化を続けています。

こうした各社の構想を拝見する限り、その根底にあるのは来る高齢化社会に向けて誰もが「快適に」「思いのままに」「安全に」クルマを乗りこなしていける社会の実現が急務であるという使命感を持って、各社が開発に取り組んでいることがわかります。

それを踏まえると、今度は自動運転車に乗る私たちがクルマ社会はどうあるべきかを考え、しっかりとした意見を持つことが重要になってくると思います。

こうして日本全体として意識を高めることで、『自動運転』技術は益々ハイスピードで進化していくのではないでしょうか。

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■弊社の自動運転シミュレーターについて

弊社の自動運転シミュレーター

こうした各メーカーの動きに対し、弊社シネマレイとしても自動運転社会の実現に向け、その技術発展に貢献して参りたく考えています。
その一つの成果として半球プロジェクションシステムを使用した自動運転シミュレーターのデモ機を開発致しました。

詳しくは>デモページをご覧ください。

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この記事の筆者
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Director
森本

シネマレイ

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